2007年8月6日月曜日

学力とは学ぶ力である(言い換えただけで視界が広がる)

昨年の東京都教員採用試験の論文試験で出題された「学力」が僕にはよくわからなかった。「学力」なんぞ国家の教育政策や大衆の立身出世からくる競争の幻想の賜物だと思って、まともに「学力」に向き合っていなかった。試験で成績が悪いと凹むので、枚方市立中央図書館で「学力」について纏めようとしたところに出会ったのが

河合隼雄 他 著 「学ぶ力」(岩波書店)2004年

である。この著書で僕が気に入った箇所を抜書する
孔子「論語」より
之を知る者は、之を好むものに如かず
之を好む者は、之を楽しむのに如かず  


僕の学力観に挿入したいフレーズである。

学ぶことの最高が楽しむこと
 「苦しみを伴わない楽しみ」と「楽しむにはちょっと苦しむ」

永遠の学生を標榜する僕にとって生きる上で重要なことである。



先生が必死に教えまくっても
    一生懸命に教えても
    がんばって教えても
    熱心に準備しても
生徒はそう伸びない。
あんなもん頼りにならんというので
その子ども達は必死になって
勉強する。


僕が塾講師から退いた良い理由である。